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エアコン取り付け工事費用の相場は?

  • 執筆者の写真: rakuya
    rakuya
  • 11月11日
  • 読了時間: 5分

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設置費用を安く抑えるコツまで解説

エアコンの取り付け費用は、機種の能力(対応畳数)や室外機の設置条件壁の材質などによって変わります。


本記事では、相場の目安、費用が高くなる代表的なケース、標準工事の内容、事業者の選び方まで整理します。


目次

1 工事費用の相場

2 工事費が高くなるケース

3 事業者と量販店のどちらが安い?

4 標準工事の内容

5 失敗しない施工事業者の選び方


1 工事費用の相場

取り付け・取り外し・付帯作業の目安

作業内容

能力目安

価格相場(税込)

エアコン取り付け

冷房能力2.2〜4.0kW(主に6〜14畳)

13,000〜18,000円

エアコン取り付け

冷房能力5.0kW以上(主に16畳〜)

18,000〜24,000円

既設エアコンの取り外し

4,000〜6,000円

不要エアコンの回収

0〜3,000円

配管化粧カバー(室内)

1式

9,000〜12,000円

配管化粧カバー(室外)

1式

6,000〜10,000円

購入店舗の「本体+標準取付」セットが必ず安いとは限りません。本体価格+取付費+追加工事費の総額で比較するのが大切です。

2 工事費が高くなるケース

追加費用は設置条件と作業内容で決まります。事前に写真や図面で共有し、総額見積を依頼しましょう。


① 壁に配管穴がない/壁材が特殊

  • コンクリート・タイル・厚壁、複数穴開けなど:5,000〜15,000円

  • 標準工事に穴開けが含まれない場合:一般壁でも2,000〜3,000円

マンションは管理規約で穴開け不可の場合があります。事前確認が必須です。

② 室外機をベランダや地面に置けない

  • 天井吊り/壁面金具/屋根置き:各 10,000〜20,000円

  • 二段置き(上下ラック):15,000〜25,000円

  • 既存金具の再利用で1万円以内に収まることも。

  • 急勾配屋根や高所作業は追加加算あり。


③ 室内機と室外機が別フロア

  • 配管延長:1mあたり 約4,000円

  • 3階以上や足場がない場合は高所作業費が発生。


④ 配管の化粧カバーを付ける

  • 室内:9,000〜12,000円/室外:6,000〜10,000円

  • 色・形状は事業者により異なります。色展開の事前確認を。

テープ巻き仕上げは標準に含まれることが多いですが、見た目・耐候性の観点から化粧カバーを選ぶ方が一般的です。

⑤ 専用コンセントがない/電源条件が不一致

  • コンセント形状変更/電源種別(単相100V→200V)変更:各 3,000円前後

  • 専用回路増設やブレーカー容量不足の解消は別途見積

  • 配管穴近く・天井付近に専用コンセントがあるか確認しておきましょう。


⑥ 既設エアコンの取り外し・リサイクル

  • 取り外し:4,000〜6,000円

  • リサイクル:990円(目安)+回収1,500〜3,000円

  • 買い替え時は家電リサイクル法に基づき、購入店での回収手配がスムーズです。


3 事業者と家電量販店のどちらが安い?

  • 家電量販店:本体+標準取付の「セット価格」が分かりやすい。一方で追加工事が多いと総額が上がる場合があります。

  • 地域の事業者:本体はネット購入で安く、工事費を直接見積できるため、条件が合えば総額が抑えられることも。

比較のコツ:本体価格+標準取付+想定追加工事同一条件で3社ほど比較。「標準取付が安いが、カバーや延長で高い」など、内訳の差に注意します。

4 標準工事の内容

事業者により細部は異なりますが、動作に必要な基本工事が含まれます。見積書で範囲を確認しましょう。


① 室内機の取付

  • 取付板固定 → 本体掛け込み。

  • 特殊下地(ALC・タイル等)は追加金が発生することがあります。

  • 中古や旧年式は取付不可の事業者もあるため、事前確認が必要です。


② 配管類の接続

  • 冷媒配管・ドレンホース・連絡線の接続。

  • 4mまで標準のことが多く、超過分は延長加算


③ 壁の配管穴あけ

  • 木造・モルタル・ALCなどは標準対応が多い。

  • コンクリート・タイルは追加。

  • 管理規約がある集合住宅は、許可の有無を事前に確認。


④ 室外機の設置

  • ベランダ・地面置きは標準。

  • 屋根置き/壁面吊り/二段置きは追加。


⑤ 真空引き(必須)

  • 冷媒配管内の空気・水分を除去。

  • 施工品質に直結するため、必ず実施される工程です。


エアコンを安く取り付けるコツ(実務的なチェックリスト)


購入前〜見積時にやっておくと差が出ます。

  1. 本体はネット比較、工事は3社相見積本体は価格比較が効きやすく、工事は条件次第で差が出ます。

  2. 設置条件の写真を事前共有室内機予定位置、配管ルート、屋外の室外機設置場所、分電盤、専用コンセント。→ 追加費の事前算定に有効。

  3. 「標準工事」の内訳を文面で確認穴あけ・配管長・化粧カバーの有無・真空引きの扱い。

  4. 追加料金の単価を確認延長1mいくら、壁材別の穴あけ、室外機の特殊設置、高所作業の定義

  5. 繁忙期を避けて依頼3〜4月、7〜8月は混雑。4〜6月前半の余裕ある時期に試運転→必要なら早めに依頼。

  6. 試運転は気温23〜25℃で冷房が連続運転できる環境で異常有無を確認し、繁忙期前に準備。


5 失敗しない施工事業者の選び方

① 実績と料金の妥当性を確認

  • 屋根置き・壁面金具など希望の施工実績があるか。

  • 相場から大きく外れる料金は理由の説明を求める。


② 口コミ・対応品質

  • 作業者の説明が具体的・一貫しているか

  • 量販店委託は当日の担当者が不明な場合あり。個人事業者は事前の担当者=当日の施工者であることが多く、伝達齟齬が少ない。


③ 事前確認の丁寧さ

  • 写真や現地確認で追加費の見込みを出してくれるか。

  • 最終的な総額を事前提示してくれるか。

  • 見積と違う条件になった場合の**判断基準(単価表)**が明確か。


まとめ

  • 取り付け費用の相場は、能力・設置条件・壁材で変動。

  • 追加費が発生しやすいのは、穴あけ・室外機の特殊設置・配管延長・化粧カバー・電源工事

  • 本体+工事+追加総額で3社比較すると、無理なくコストを抑えやすい。

  • 標準工事の範囲と真空引きの実施は要チェック。

  • 事前確認が丁寧な事業者を選ぶことで、当日の想定外コストを避けやすくなります。

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