給湯器の循環金具の寿命と交換費用について
- rakuya
- 10月25日
- 読了時間: 3分

給湯器の追い焚き機能を利用するためには、浴槽内の水を給湯器へ循環させる「循環金具(循環アダプター)」が必要です。本記事では、循環金具の役割・寿命・劣化による症状・交換費用の目安について整理します。
循環金具とは
循環金具は、浴槽の水を給湯器に送り、再加熱したのち浴槽に戻すための部品です。これにより、浴槽内の湯温を一定に保ったり、追い焚きが可能になります。
主な役割
追い焚き機能の実現冷めた浴槽の湯を再加熱することで、湯を使い直すことができます。
水温の維持循環によって温度を一定に保ち、快適な入浴を維持します。
構造のタイプ
種類 | 特徴 |
1つ穴タイプ | 一般的な追い焚き式。現在主流。 |
2つ穴タイプ | 旧式タイプ。強制循環式で、近年は交換時に1つ穴へ切替するケースが多い。 |
寿命と劣化の要因
循環金具は樹脂部品を含むため、経年劣化により割れやすくなります。
項目 | 目安 |
一般的な寿命 | 約10〜15年 |
劣化しやすい条件 | 湿気が多い浴室環境/使用頻度が高い場合 |
劣化により起こる不具合
症状 | 原因 | 影響 |
水漏れ | 樹脂部の割れ・パッキンの劣化 | 浴槽周辺の漏水につながる |
温度が安定しない | 水の循環不良 | 追い焚き機能が正しく作動しない |
異音がする | 循環系の詰まりや故障 | 循環性能の低下 |
上記が確認できた場合、交換時期のサインです。
交換費用の目安
費用内容 | 金額目安 |
部品代 + 工事費 | 約15,000円〜30,000円 |
※ 給湯器の機種・浴室構造により変動します。
費用が高くなるケース
✅ ユニットバスではない場合
ユニットバスは配管が一体化しているため交換が比較的容易ですが、在来工法(タイル浴室等)の場合は以下の理由で費用が増える傾向があります。
配管が壁・床内を通るため作業が複雑
追い焚き配管の交換が必要になるケースがある
浴槽形状により適合部品が限られる場合がある
✅ 追加工事が必要なケース
状況 | 内容 |
循環部の詰まり | 部品交換が追加される |
凍結・腐食などの劣化 | 配管補修費が発生 |
給湯器本体が寿命 | 本体交換が必要になり、費用が大幅に増加 |
長持ちさせるためのポイント
対策 | 効果 |
年1回程度の点検 | 劣化の早期発見 |
浴室の換気を十分に行う | 湿気による樹脂劣化を抑える |
汚れ・水アカをこまめに除去 | 詰まり防止 |
まとめ
循環金具は追い焚き機能の要となる部品で、寿命は約10〜15年
劣化が進むと 水漏れや温度の不安定 が生じる
交換費用は 15,000円〜30,000円程度 が目安
在来浴室の場合は、配管工事により費用が増えることがある
定期点検と環境管理により長持ちさせることが可能
不具合の兆候がある場合は、早めの点検と交換を検討することが重要です。



